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収入・支出と税金について
収入・支出と税金について
どんなにお金を稼いでも、それ以上に使ってしまっては、家計は赤字になります。
収入の範囲内に支出が納まっていることを、「家計のバランスが取れている」といいますが、支出の中には何かを買ったりサービスを受けたりする代金のほかにも、国民の義務として支払いを求められるものがあります。それが税金です。
家計管理が個人の家計の収支を管理することだとすると、税金を徴収してその使い道を決めることは、国の家計の管理のことだといえます。
最も身近な、消費税を考えてみましょう。何か買い物をすると、高校生でも社会人でも、同じように税金を納めなければなりません。
お金はどんなことにも使えますが、税金を払うことだけは、それほど嬉しくないものです。しかし、税金は見えないところで私たちの生活に役立っています。高校生である私たちも、その意味では納税者の一人ですから、税金の使い道に無関心でいることはできません。私たちの授業料の一部としても、税金は使われているのです。
家計管理の基本は、「収入と支出のバランスをどうとるか」がポイントです。その上で、将来を見越した生活設計を立てていきます。
「去年よりも今年のほうが、そして今年よりも来年は収入が増えている」といった、「右肩上がり」の経済であれば、支出の管理はそれほど難しくありません。しかし、それほど収入が上がらなかったり、また、時には収入が途絶える事態も考えなければならないとすると、従来の手法とは違った家計管理が必要になります。いわゆる「危機管理」が、家計でも必要になるわけです。
家計管理では、収入を明らかにするとともに、支出をそれぞれの科目に分けて明らかにすることが大切です。支出には、「実支出」と「実支出以外の支出」(預貯金やローンの返済など)があり、「実支出」の中には「消費支出」(食料費、住居費、被服費、教育費、保険・医療費などの生活費)と「非消費支出」(税金、社会保険など)があります。それぞれの性格はしっかり把握しておかなければなりません。それぞれがバランスよく機能してこそ、健全な家計といえるからです。
毎年の年末や、企業や学校の新年度が始まる4月は、それらをチェックするよい機会です。新年を迎え、または新年度を迎える改まった気持ちは、1年の家計を反省し、これからの1年の設計を現実的なものにしてくれるものです。
また、年間に支払う税金の額を考えることは、高校生にとっても市民としての意識を高めることになるでしょう。手取りとして得られた収入と、税金込みで支払われる支出を考えることも、家計管理のひとつです。(もちろん、家計管理には、ほかにもたくさんの要素がありますが。)
納税は憲法に定められた国民の義務です。税金はただ徴収されているわけではありません。国や地方自治体で運用され、私たちの生活に反映されるわけです。どのような税があり、税がどのように使われているのかを考えることは、納税者の自覚として必要なことです。
なお、支出の中でも教育費は、家計で大きな負担になるものです。その額は、教育を受ける側である学生・生徒は、案外知らないのではないでしょうか。教育費は、家計からの支出だけではありません。税金からもかなり大きな金額が支出されています。教育を受ける立場からそれらを眺めてみるのも、社会に対する視野を広げるのに役立つかもしれません。
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